革の歴史
人々は狩りをして生活を営んできました。 植物や魚、そして動物を狩り、食べた後に残る毛皮や皮を加工し、寒さや衝撃から身を 守ったり、物を運ぶために利用してきました。
およそ200万年も前の遺跡から、皮を革に加工した道具が発見されています。
皮を革に生まれ変わらせる「なめし」技術の始まりは、食べ残った皮を噛んで柔らかくし、煙でいぶす方法だったといわれています。
その後、「なめし」技術の発展により、革は衣服やはき物としてより身近なものとなりました。 今から4,000年前の古代文明の人々は革製のサンダルをはき、書き物の道具として革の巻物を用いていたことがわかっています。
日本でも、寝具や馬具、武具などを中心とした日用品に鹿革が用いられてきました。 世界の各地で、いつの時代でも、人々の暮らしにとって革は欠かすことができない素材であったことがわかります。